そんな丹羽博士の出されたある面白い統計があります。それは先生の素を
訪ねて来たアトピー患者の出身地と重症の度合から割り出された一つの
地域分布図です。最も多いのは名古屋中心の中京地区と、岡山ー広島近辺
の瀬戸内沿岸石油化学コンビナート工業地域で、次いで、東京や大阪と
言った大都市。他にも札幌や仙台などの地方中心都市、さらには苫小牧や
室蘭、富士市、伊予三島市〜川之江市、あるいは大分県沿岸などの大きな
工業地域を持つエリアが上位にランキングしています。
これらは大量に発生されるため、過剰に体内に摂取されてしまう活性酸素
や苛性ソーダが原因で、環境汚染によってアトピー性皮膚炎の患者が着実
に増加するという事を示しています。これは、最初にご紹介した小学生の
地域別有症患者数からも明らかになっています。事実世界的に見ても、
発展途上国におけるアトピー性皮膚炎の患者数は極端に少なく、文明進化
とともに増加しています。このように、現在の環境がアトピーの大きな
要因となるのであれば、油断出来ない状態にある人も少なくないでしょう。
せめて、しっかり活性酸素と戦える健康な体作りを心掛けたいものですね。
そうしたアトピー対策はアンチエイジングや様々な疾病対策にも繋がります。
尚、今回ご紹介した丹羽靭負博士は土佐清水病院院長で、地元にある丹羽
免疫研究所所長として今も県境に勤しむ傍ら、現役医師として一般の診療
にも出ていらっしゃいます。さらに、多忙な合間を縫って、各地の関連
医療機関へ診察に訪れるなど、喜寿を迎える今も精力的に医療活動を
行っていらっしゃるそうですよ。
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